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【Kobe de 清盛 2012】清盛ゆかりのまちを歩く(7)~来迎寺~

早いものでまた一週間。日曜日がやってまいりました。
今日もWeb担まついが神戸のまちに今も残る
清盛や平家ゆかりのスポットをご紹介♪

各地に来迎寺は数あれど!
本日ご紹介するのはもちろん神戸の来迎寺でございます。

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歴史館からも歩いてスグの場所にあるこのお寺、
別名を「築島寺」と言います。

ドラマの中でもようやく“大輪田(神戸)に唐船が入れる港を造る”
という話が出てきましたが、清盛は風雨による波浪から港の船を
守る目的で後に「経が島」と呼ばれる人工島を築造するのですが…

寺伝によると、清盛の経が島築造は難航し、
竣工直前に暴風雨によって押し流されることが二度に及びました。
陰陽博士の占いによるとこれは竜神の怒りで、30人の人柱と
一切経を写した石を沈めると成就するとのこと。

清盛は生田の森に隠れ関所を構えて旅人を捕らえ、
人柱にしようとしましたが、その際に清盛の侍童・松王丸(17)が
自分一人を身代わりに沈めて欲しいと申し出たため
一切経を写した石と松王丸を入れた石櫃を海に沈め、
島の築造が無事に成就したと云われています。

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境内には、松王丸の供養塔(左手)と
清盛が愛した白拍子
妓王・妓女の五輪塔(右手奥の柵内)などがあります。

ただ、清盛が人柱を捧げずに無事工事を終えたいと考えて
埋め立てに使う石に一切経を書いて埋めたという説もあるので、
松王丸が本当に人柱となったかどうかは定かではありませんが…

松王丸の人柱の話が寺伝として伝わっているのも
何か理由があるでしょうし、そこに供養塔が存在し、
長い間数多くの人が供養に心を傾けてきたこともまた事実。

真実は時間という名のベールの遥か向こうにあって
それを垣間見ることは難しいようですが、
謎や空白があるからいろいろ想像できて面白い!
そしてそれが歴史の醍醐味!!

是非皆さんも清盛と松王丸のストーリーを想像して楽しんでみてください。

さてさて。
本日はオリンピックのため残念ながら大河ドラマの放送はお休みです。
来週の平清盛 第32回「百日の太政大臣」に乞うご期待!

Photo & Written by Web担まつい@欽山

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