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こうべ歴史探訪(8) 和田岬砲台に幕末の想いを感じて

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歴史を知ると旅はもっと楽しくなる♪♪♪
 
この写真の円柱形をした石造りの建物…
皆さん、何だと思いますか?
 
外郭は石造、内部は木造2階建♪
ポートアイランドから海を挟んだお向かい、
和田岬にある「和田岬砲台」です。
 
時は江戸の幕末に遡り1864年。
外国船から沿岸を守るために建設されました。
 
和田岬の他にも西宮・今津・湊川と
全部で四基、同型の砲台が建設されたそうですが、
外観も内部も当時のままの姿で残っているのは
この和田岬砲台だけ。
実はとっても貴重な史跡なんです。
 
完成まで約1年半かかったというこの砲台。
なんと設計は、あの勝海舟☆
 
建設中には14代将軍の徳川家茂や
後に15代将軍となる一橋慶喜なども
視察に訪れたそうで…
当時の人々が感じていた外国船の脅威や
それに対する幕府の気合が窺えます。
 
巨額を費やして建設しながらも
実際にここへ砲門が設置されることはなく、
実戦で使用されないまま明治の世を
迎えることとなってしまったのですが、
そのおかげで我々は
当時の面影を残したままの
建物を今に見ることができ、
この砲台に関わった人々の想いを
感じることができるのでしょう…
 
あ、ちょっと見に行きたくなってきました?
 
ごめんなさい。この和田岬砲台は
三菱重工業(株)神戸造船所の敷地内にあるので
残念ながら通常は関係者以外立ち入りできません。
 
でも「どうしても見てみたい!」という方には
月に一度だけチャンスが☆
毎月第二木曜日のみ特別に一般公開されています。
 
砲台見学には必ず事前の申し込みが必要となっていますので
日時や申し込み手順などは三菱重工Webサイトの
和田岬砲台紹介ページでご確認ください。
 
和田岬に吹く風、潮の香り、注ぐ日差しはきっと…
幕末も、今も、変わらないに違いありません。
 
Written by Web担まつい@欽山
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